虹色にラインが上るお位牌
7歳で亡くなったお子さんのお位牌。
11月、ご家族で考えられたデザイン画を送っていただきましたが、表現できないものだったので再検討をお願いしました。
デザイン決定後も、文字やイラストなどの何十通ものメールのやり取りしながら実に4ヶ月近くかかって完成。
お迎えのご希望日が私の弓の稽古日で、ちょうど中間地点の弓道場でのお渡しをご提案しました。
「道場は大学病院のそばの公園の中」
とお伝えしたら、
「ご縁ですね!
うちの子はずっとそこの病院へ入院していたのです。」
と。
重度の脳性麻痺だったそうですが、いつも笑顔で可愛いお子さんだったそうです。
亡くなった後、パパのお姉様が虹を夢で見たそうで、虹色にしたいとずっと仰っていました。
ブルーとイエローのラインが、空へ上がって行きます。
お名前の下に羽根のイラストとお誕生日の彫刻。
背面に命日を。
虹色のグラスと、私のうっかりミスでラインを下に巻いてしまった最初の試作まで、どうしても!と希望されました。
木曜日、道場に着くと既に公園でご家族で遊んでいらっしゃいました。
試作を見る前から涙があふれてしまって、ママはなかなか見ることができません。
すぐ横で、双子かな?心配そうにママを見る小学生の姉妹がどれを見ても「綺麗!」と声を上げて喜んでくれました。
本当のお位牌を見て、ママも
「あぁ、、、綺麗 。」
と泣いていました。
皆さんをお見送りし、道場に入ると
「何商売やってんの〜」
なんて茶化されましたが、何をお渡ししたのか教えると、皆しんみりしてしまいました。
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