星の輝く夜に

夕方、『お位牌の相談をしたい。』というお客様からの電話。

お待ちしていますとお返事した、その1時間後に、『20時頃になってしまいそうですが、良いでしょうか?』と、また電話。

諦めて引き返さず“大丈夫か尋ねた”のには、よっぽど相談したいのだろうなぁと思って、

いいですよ。と待つことにした。

それからまた電話が鳴って、結局いらしたのは21時前だった。

『茅ヶ崎から、もっと近いと思って来たんですが、走っても走ってもなかなか着かなくて、、、夜分に本当にすみません。』

と、恐縮しながらやってこられたのは、まだ小さな兄弟を連れたパパとママだった。


三人目になるはずの、男の子のお位牌をどんなデザインにするか、小さなお兄ちゃんも一緒になって、みんなで1時間近く相談。

お兄ちゃんの『丸がいい!』の一言で、まあるい水色のお位牌に決まった。

だっこされていた弟君が、さりげなく手を伸ばして、ママが手にしていた見本の丸いガラスをポンポンと、撫でるようにして笑った。

悲しいでしょうに、ママは努めて明るい。

『あぁ、やっぱり来て良かった、、、

そして、空はこんなにも星が綺麗なんて!

本当にすごいです!』

と感激していらっしゃった。

この間の流星群はとても良く観察できたことや、

ちょうど今は、しぶんぎ座流星群に当たることなど、

寒いけど満天の星の元、お話した。

『今度は、夏に泊りにこようね!』

と、お兄ちゃんに話していらっしゃった。

嬉しかった。

子ども達が車の窓からバイバイしながら、暗闇を帰っていかれた。


私はしばらく星を眺めて、そして家のドアを開けた。

私の脱ぎ捨てたサンダルが、綺麗に揃えある。

今は夢の中の次男が、揃えてくれたのだろう。

子どもは、本当に天からの授かり物だ。

元気に生まれ、育ってくれているだけで感謝しなくてはいけない、、、

今日、ガミガミ言って宿題やらせてゴメン。

世界でたったひとつのガラスのお位牌と仏具

大切な家族、ペットとの何気ない日々、忘れられない笑顔、情景を思い出せるカタチ。 黒塗りのお位牌や金属の仏具ではなく、柔らかな色合いの澄んだガラスで、そんな想いをあなたの代わりに製作いたします。