お父様のお遺灰の入ったペンダント

今日は、お約束をしていたお客様がお越しになりました。

以前ご紹介したお遺灰を入れたペンダントのページを見つけて、私にも作ってほしい、、、とメールをいただいたのが始まりです。

お父様を亡くされたばかりで、お遺灰をいつも身につけていたいと。一度ガラスにお遺灰を入れたら、砕いたりしないと、土には還りませんよ。とお伝えしましたが、どうしてもと、、、

お客様は、お遺灰をFAROへ預けて、また出来上がったら取りに来る、、、

と考えていらっしゃいましたが、私はお骨を預かることはできません。

直接持ってきてくださって、出来上がるまでお待ちいただいてお遺灰と一緒に持ち帰って欲しい。

それが無理なら、承ることはできませんとお伝えしました。

するとお客様は、西伊豆の出身で、ご実家に帰った時なら可能だとおっしゃいました。

そういうわけで今日、お遺灰を持ってお越しくださったのでした。

お母様も、一緒に見守る中、まずガラスの色の選択をしていただきました。

ブログでご覧になった、あのブルーが気に入ったそうです。

あとは、緑が少し入っていればいいな、、、とおっしゃいました。

色を決めたら、形やサイズを決めて、取りかかりました。

お客様は当初、何時間もかかると思われていて、それで預けるつもりでいらっしゃったのですが、実際にはガラスは壊れてしまうので、短時間で仕上げなければなりません。

いよいよガラスを溶かし始めたら、お客様が

「いろんなペンダントを探したんです。

プラチナで作ってあるとか、、、

そういうものも良かったけど、

父は安良里の漁師だったんです。

だから、青い浮き玉のような色で、

しかも地元で作ってもらえるなら

それは良いな!って思って、、、」

最期に入所していたのが、うちの隣の特養ホームだったのも何かのご縁でしょう。

もっとこういう形がいいですか?

厚みはこれでいいですか?

隣に座っていただき、逐一相談しながら、20分ほどでひとつ出来上がりました。

合わせて、お姉さまにもとひとつ作りました。

2.5センチほどのサイズで、青と緑、青と紫で作りました。

形も、変えて作ってみました。

お遺灰、、、

と言っても、やはり細かいお骨ですので、なかなかガラスにはなじみません。

ガラスを平たくして、そこに載せて、サンドイッチするような入れ方をします。

二つとも完成後、40分ほど時間冷まして、再び取りに来ていただきました。

ガラスの穴に、爪のようなカンを付けておきましたので、お客様がお持ちになったチェーンをすぐに通すことができました。

お代を言ったら、

「え?そんなに安いんですか?

たくさんお金おろしてきちゃった、、、」

と、びっくりされていました。笑

「ああ、可愛くて綺麗にできていて、それにすごく安いし、お願いして本当に良かったです。」

と、喜んでお帰りになりました。

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