ピンクの羽根の天使ちゃんの卵と仏具
2008年の春。
『娘が亡くなったんです、、、』と、お父様からの電話。
『もう大きい子だったので、あまり可愛すぎるのはどうかなとご相談したくて、、、』
おおまかにご説明して、電話を切ってからすぐにご家族で工房までお越しになりました。
小学6年生だったそうです。
突然臥せって、そのままあっという間に天国に召されたそうです。
お父様もお母様も気丈に振舞っていらっしゃいましたが、瞳の奥には深い暗さが見えました。
今までのお位牌のピンクではなくて、桜のはしおきのピンクを選ばれ、それと同じセットになるように仏具もご注文くださいました。
初めて作る仏具で不安でしたが、女の子らしいデザインならお任せしてくださるということで、いろいろ悩んで作りました。
かわいくできて、とても喜んでいらっしゃること、よくこんなのが揃ったわねと、ご覧になった方に感心されるとメールをいただきました。
喜んでいただけたようで、ほっとしました。
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