3度目の彫刻

「私も45歳となりました。

この春、実は予期せぬ妊娠をしまして不育症という病気もあり、高齢ということもあり

家族会議を開いて出産に挑むことにしたのですが・・・

残念ながら9月8日に7か月の赤ちゃんがお空に戻りました

この青くて丸いお位牌に、また日付を刻むことが訪れるとは思っていなかったのですが

何かのご縁ですね

そちらに素敵な星空を見に行くついでにお伺いをしようかなと思っています」


そのメールの差出人は、2011年の1月の夜遅くやってきて、赤ちゃんのお位牌を頼まれた方だった。

そのとき、青く丸いお位牌を制作してお届けした。

すぐに次の妊娠がわかったところで再び流産され、同じお位牌に日付を彫ってほしいと。

図らずも、3人目の命日を彫刻することになった。

前回、前々回のデータを残してあったので、同じフォント、同じサイズで文字原稿を作ることができた。


ご家族でお位牌を引き取りにいらっしゃった。

あのときわからなかったママの辛い想いを、私もあれから経験した。

同じ痛みを知る母同士、多くは語らなかったけ心は通い合えたと思う。

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